@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00000819, author = {KAWAKUBO, Hiroaki and 川窪, 広明}, journal = {大手前大学論集, Otemae Journal}, month = {Mar}, note = {2100000227, 尾鷲市と紀北町で作成された3編の1944年の東南海地震体験談集の被災者の記述から、地震発生から地震停止、地震停止から津波来襲、津波来襲後という3つの時間帯における人々の行動を分析した。その結果、まず地震発生後は、被災者の多くが地震発生後に屋外に脱出したことがわかった。地震終了後は自宅で被災した人の多くが避難行動を取っていたのに対し、自宅以外で被災した人の多くは帰宅を試みていたことがわかった。また、津波来襲の情報取得方法を自己判断・予感、目撃、他人からの伝聞に分類すると、避難のきっかけとなった津波情報は他人からの伝聞が最も多く、津波来襲を予想してもすぐに避難しなかった人が多かったことがわかった。これは、尾鷲地方で「地震の揺れが収まってから津波来襲までご飯を炊く時間がある。」という古くからの伝承が広く信じられていたためと考えられる。さらにこれらの体験談集には、津波の犠牲となった人についての記述もあった。犠牲者の多くは、自宅から家財道具を持ち出そうとして逃げ遅れた、あるいは第1波の津波が去った後、家に戻ったところを第2波の津波に呑み込まれたものであることがわかった。}, pages = {67--94}, title = {1944年の東南海地震と津波の体験談に見る被災者の避難行動}, volume = {15}, year = {2015}, yomi = {カワクボ, ヒロアキ} }