@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00000637, author = {OI, Eiji and 大井, 映史}, journal = {大手前大学人文科学部論集, Otemae journal of humanities}, month = {}, note = {AA11529669, 本論は、Nathaniel Hawthorne の "Young Goodman Brown" (1835) を中心に、アメリカ文学が人間の意識とリアリティの問題をどのように描き、どう展開させて来たかを確認しようとするものである。一夜の夢体験によって若い Goodman Brown は信仰を失う。悪夢の迫真性が日常生活に影響を及ぼし、彼は人間不信に陥るのである。悪夢の中に覚醒する意識は、現実的な意識とは次元を異にするようでいて、表裏的に、社会的な意識が容易に忘れ去って気にかけることのない夢体験を記憶し蓄積する、もう一つの主体なのだ。17世紀ピューリタン社会は信仰を求めながら疑いを捨てきれない Brown を救い得ない。しかし、Hawthorne は Brown に19世紀的な感覚を付与することで、救いというものが、人がどんな時代・社会に目を覚ますかによって決定されるものであることを暗示する。現代アメリカ作家の多くが夢体験を描き、意識と現実の問題に取り組んで、人がどんな朝に覚醒し得るかを問うている。}, pages = {A25--A37}, title = {"Young Goodman Brown" に見る意識と現実}, volume = {4}, year = {2003} }