@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00000595, author = {OZAKI, Koji and 尾崎, 耕司}, journal = {大手前大学人文科学部論集, Otemae journal of humanities}, month = {}, note = {2000000406, 本稿は、神戸市を対象として、衛生組合という明治期以降に設置された地域住民組織を素材に、日本近代の公衆衛生や都市自治のあり方を問おうとするものである。なかでもここでは、人に公共の役割が割り振られた時代から、事務局のような機関がこれを代行するようになる、その転換の問題を検証する。すなわち、近世期には家持(狭義の「町人」身分)に諸役が賦課されたが、明治に入っても戸建てを自家として所有する者はもちろん、特に貧困者が多く居住する長屋にあって家主という特定の階層にある人によって住民管理や汚物掃除等の公共の役割が自力で担われていた。衛生組合も、初期には家主が役員を努めるものとされたから、こうした負担の一つという性格を拭いきれなかった。これに対して、都市化の進展による家主の限界の露呈や、一九〇〇年前後、特にペストの襲来(一八九九〜一九〇〇年)を挟んでの伝染病予防法や汚物掃除法など相次ぐ公衆衛生政策の転換を告げる法制の実施は、こうした衛生組合に、事務局によって家主が負ってきた役割を代行し吸収していく団体化の方向をもたらすことになる。このように、本稿は、隣保組織のような、そして伝染病予防や屎尿・塵芥の処理といった生活レベルでのミクロの次元から、都市自治の歴史を照射するものである。}, pages = {53--84}, title = {衛生組合に関する考察 : 神戸市の場合を事例として}, volume = {6}, year = {2005}, yomi = {オザキ, コウジ} }