@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00000528, author = {KASHIWAGI, Takao and 柏木, 隆雄}, journal = {大手前大学論集, Otemae Journal}, month = {Mar}, note = {2100000227, ギ・ド・モーパッサン(1850-1893)はプロスペル・メリメ(1802-1870)とともに短編小説の名手とされる。メリメの短編はせいぜい10篇。しかし芥川龍之介も嘆賞するようにそれは完壁の域に達する。一方のモーパッサンは『メダンのタベ』(1880)に寄せた短編「脂肪の塊」で文壇に登場したが、ほぼ10年あまりの作家生活の中で短編を無慮300余篇発表した。その中には珠玉の作品もあるが、粗雑なものも混在する。一般に彼の短編の白眉とされるのが『首飾り』(1884)で、日本でも早くからよく知られた名作である。では『首飾り』がどういう点で短編として優れているか。短編は「オチのみごとさ」を称せられるものが多いが、メリメやバルザックの時代には、必ずしも「オチのみごとさ」を評価されることは少なかったように思われる。むしろ異常な物語展開に「本当らしさ」を見せるところに技量を誇ったようだ。むしろ19世紀の後半、ジャーナリズムが覇権を握るモーパッサンの時代になって、短編の切れの良さやオチが意識されたのではないか。『首飾り』を詳細に読み、その一年前に発表されたほぼ同じ趣旨の短編『宝石』とを比較しながら、モーパッサンの短編の構造を明らかにする。}, pages = {85--105}, title = {モーパッサン『首飾り』を読む}, volume = {14}, year = {2014}, yomi = {カシワギ, タカオ} }