@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00000038, author = {OSHIMA, Hirohide and 大島, 浩英}, journal = {大手前大学論集, Otemae Journal}, month = {Mar}, note = {2100000227, ドイツ語史の中で中世高地ドイツ語から新高地ドイツ語への移行段階として存在した初期新高地ドイツ語(およそ1350年〜1650年頃)の言語状況を調べるため、1494年にバーゼルで出版されたSebastian Brantによる風刺詩集Das Narrenschiff「阿呆船」を資料として取り上げ、その詩の中に現れた言語表現を分析しながら語学的考察を行った。この詩集は当時の乱れた社会道徳をローマ・カトリックの立場から批判し戒めた説教集のようなもので、後には低地ドイツ語、ラテン語、フランス語、オランダ語、英語などにも翻訳されヨーロッパ各地に影響を及ぼした書物である。言語面では、現代語のjetztなどに付加されている語末の添音tがまだ付加されていない語とすでに付加された語の並存、無声音化を示す語尾tの付加、syn、drynなど二重母音化以前の語形、またsichtとsiechtのように長母音化する前後の母音の並存、接続詞の多義性、あるいは枠構造や語順といった統語規則よりも韻律を優先していると思われる配語法などが見られ、当時のテキストの特徴や現代語との接点などに関する一側面が明らかとなった。}, pages = {33--46}, title = {ゼバスティアン・ブラント『阿呆船』序詩に関する語学的考察}, volume = {12}, year = {2012}, yomi = {オオシマ, ヒロヒデ} }