@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00002290, author = {丹羽, 博之 and 吉崎, 奈々}, journal = {大手前大学論集, Otemae Journal}, month = {Mar}, note = {本稿では、言語景観としての言語表示とピクトグラムの役割を、多文化共生社会の視点から捉え、考察を行った。中でも、象形文字の発祥の地であるエジプト・アラブ共和国、男女の厳しい戒律や宗教信仰者を多く抱えるアラブ首長国連邦・ドバイと比較し、言語景観と言語表示、ピクトグラムの使用について、調査を踏まえて検討した。日本と各国とを比較した結果、経済的な発展に関わらず、国の玄関となる空港内外周辺では同等レベルの表示が整備されており、言語景観の方向性に違いはない。一部、ドバイ空港では点字が活用され、ユニバーサル(総方向的)な視点からの配慮と特色が窺えた。一方、市内における言語景観を比較すると、特色がやや分かれ、東京・大阪では、多民族国家と同等の対応を取り入れており、エジプトでは、観光立国という長い経験がもたらした観光客への配慮が見られた。言語表示とピクトグラムの使われ方からは、それらがメッセージ性をもちながら、一方で情報提示・伝達・案内という限定的な役割しか担うことができず、人と人とのコミュニケーションとしての代用にはならないことが確認された。従って、居住する外国人が増えた昨今、日本が多文化共生社会を目指す上で、情報提示・伝達・案内という役割をもつ言語表示とピクトグラムだけではそれを達成できず、コミュニケーションとしての言語のもつ役割が改めて問われる。また、日本語母語話者一人一人の動機付け、認識の必要性と取り組みが期待される。}, pages = {119--138}, title = {日本の言語景観にみる多文化共生社会でのコミュニケーション ―エジプト(埃及)、UAE(亜刺比亜)の言語表示とピクトグラム使用の比較から―}, volume = {21}, year = {2022} }