@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00002288, author = {MIYAZAKI, Yukari and 宮崎, 弓佳里}, journal = {大手前大学論集, Otemae Journal}, month = {Mar}, note = {アフリカ系アメリカ人として初めてノーベル文学賞を受賞した女性作家Toni Morrisonの10作目となる小説Home(2012)は、つらい体験を乗り越える兄と妹を描いた作品である。これまで朝鮮戦争からPTSDとなり帰還した兄Frankを中心に論じられてきたHomeを、本論では作中で描かれるキルトに着目することで、妹Ceeを中心に捉え、他者に依存していた彼女の自立と人間関係の再構築について考察したい。まず、Ceeが一度は去った故郷の町に瀕死の状態で戻り、町の女性たちから看病と支援を受けながらキルト作りを通じて精神的自立、そして経済的自立の必要性を学ぶまでを考察する。さらに、Ceeが初めて作った大切なキルトを人骨の埋葬に使用することでCeeの自立の妨げとなっていた兄との依存関係が対等な関係へと変化するまでを考察する。これらの彼女の変化を、キルト作製における様々な色彩の「布片」(piece)を自分の意志で選び縫い合わせて、まとめた「1枚のキルト」(whole)と重ね合わせ、さらには、Ceeを取り囲む人々との関係の再構築を重ね合わせることで、Homeにおけるキルトの役割を明らかにしたい。}, pages = {85--100}, title = {Toni Morrison, Home:Ceeの自立とキルト}, volume = {21}, year = {2022}, yomi = {ミヤザキ, ユカリ} }