@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00002230, author = {秦, 婧}, journal = {大手前大学論集, Otemae Journal}, month = {Mar}, note = {かなりの国と民族において複婚、すなわち一夫多妻・一妻多夫制がみられる。その形態は多様である。アジアにおいてはインドや中国領チベットなどの民族ではこの複婚制の事例報告がかなりみられる。ただ、中国の事例はほとんど知られていない。ただ幸いなことに、中国において、1988年から1990年にかけて、莫大な量の中国領内の過去の家族にかかわる資料の収集が行われた。この研究はその膨大な資料を使っての分析である。そこには漢族だけではなく、中国領内のいわゆる少数民族の事例も含まれている。これらの事例を使って家族・婚姻の分析をするのが筆者の本来の研究目的であるが、本稿では「婚姻形態」に限って分析を行った。その分析の結果あきらかになったことは以下のとおりである。すなわち、これら複婚制は一夫一妻制からかけ離れた婚姻形態ではなくて、ある生活条件の差異によって、簡単に複婚制に移行する事実である。それはいわば「生き残り戦略」から生じるもので、基本的原因は貧困である。従来、文化論のレベルから複婚制が解釈されがちであったが、本稿は「生き残り戦略」から解釈をし直したところに新しさがある。}, pages = {225--244}, title = {中国・漢族および少数民族における一夫多妻・一妻多夫婚を中心にした婚姻制度 ―人民共和国成立以前の事例を中心として―}, volume = {20}, year = {2021} }