@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00002228, author = {木村, 聡子}, journal = {大手前大学論集, Otemae Journal}, month = {Mar}, note = {精神科医療においては、患者の同意を得ずに行われる強制的入院が認められており、患者にとっての最善という観点から強制的治療についても現場の医師に任されているのが現状である、本研究では精神科における強制治療のひとつ、非告知与薬に関する文献を検討し、今後倫理的な問題としての意識づけへの示唆を得ることを目的とし着手した。[研究方法]文献検討[結果]18の文献を対象とし、分析した結果大きく3つ①無診療診断・非告知与薬とインフォームド・コンセントとの関連、②非告知与薬を行う看護師のジレンマと倫理カンファレンス、③判断能力と非告知投与のテーマに分類された。[考察]非告知与薬は、医療者-患者関係の構築や治療継続への弊害となりうる。また、患者の最善を考えた選択がスタッフの手間や業務を考えた選択にすり替わる危険性がある。そのため、非告知与薬を選択するか否かについては、常に患者の判断能力・同意能力を基に行うべきであり、その手続きについての整備が求められている。結論:医療者側が優位に立ちやすい精神科医療の現状、非告知与薬は過去の出来事ではないことを踏まえ、患者の権利についての意識と議論を絶やさないことが必要であり、それにより精神障がい者の意思決定や権利を守る法的、制度的なシステムが整っていくことを期待したい。}, pages = {213--223}, title = {精神科医療における非告知与薬の現状と倫理的課題についての文献検討}, volume = {20}, year = {2021} }