@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00002226, author = {柏木, 隆雄}, journal = {大手前大学論集, Otemae Journal}, month = {Mar}, note = {『大手前大学論集』第17号、第18号と連続して論じてきたバルザック『続・女性研究』を構成するいくつかのエピソードの掉尾を飾る『グランド・ブルテーシュ綺譚』を取り上げ、その語りの技巧をできる限り詳細にテクストを精読して論じる。バルザックの『人間喜劇』の冒頭に位置する『私生活情景』およそ30篇の最後を飾る短編にふさわしく、グランド・ブルテーシュと称される領地にある見捨てられた館に秘密を感じた医師ビアンションが様々な語り手の話から、ついにその館の旧主であるメレ伯爵夫人の死の秘密に辿り着くまで、極めて精巧な「入れ子構造」を用いて、『私生活情景』のメインテーマである若い女性の結婚の幸・不幸を巡る心理や社会の襞を、巧妙な語りを駆使しつつ暴き出していることを剔抉するのが本稿の主旨である。}, pages = {165--196}, title = {『グランド・ブルテーシュ綺譚』を読む ―『続・女性研究』論その4 ―}, volume = {20}, year = {2021}, yomi = {カシワギ, タカオ} }