@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00002216, author = {石崎, 佳菜子}, journal = {大手前大学論集, Otemae Journal}, month = {Mar}, note = {浅井忠(一八五六-一九〇七)が、川島甚兵衞から東宮御所壁飾綴織のための下絵製作を、「武士の山狩」という画題でその概略案を求められたのは、明治三八年の三月頃であった。浅井は最終的に縦九尺(約二七〇センチ)、横一丈三尺(約三九〇センチ)という大作を、一年かけて完成させた。その作品は、暫くの間御所の壁絵として張り付けられ、その後綴織にされた。  そして現在、この「武士の山狩」綴織の油彩画下絵を完成するにあたって製作された下絵や習作が多数現存している。これらの作品からは構図の変化が見て取れ、浅井の製作過程と思考の一端がうかがえる。また、細部まで克明に描写した巧みな技術力からは、重ねられた研究の成果と、浅井が明治の美術界を牽引した洋画家であることを彷彿とさせる。  本稿では、浅井が下絵製作に取り組んだ京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)が現在も所蔵する油彩画の《武士山狩図》と、その後変更が加えられた作品と思われる東京国立博物館所蔵の《鷹狩図》を中心に、その下絵とともに構図の変更点に着目して比較し、西洋絵画の技法や知識を研究していた浅井が、どのようにそれを作品の中に取り入れ、どういった情景を描こうとしたのかを考察する。}, pages = {15--35}, title = {浅井忠《武士山狩図》(京都工芸繊維大学美術工芸資料館所蔵)について}, volume = {20}, year = {2021}, yomi = {イシザキ, カナコ} }