@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00002109, author = {KASHIWAGI, Takao and 柏木, 隆雄}, journal = {大手前大学論集, Otemae Journal}, month = {Jul}, note = {2100000227, 本論集第17号掲載論文「バルザック『続女性研究』における二つのサロン―冒頭の意義―」においてバルザック『私生活情景』の最終景『続女性研究』の書き出しの部分を取り上げ、19世紀パリの社交界サロンについて、一見一般的に見える冒頭の語り手の説明が、小説を構成する各エピソードのヒントとなる要素を暗喩していることを、テクストの詳細な分析を通じて明らかにした。本論ではデ・トゥッシュ嬢のサロンの概観を語る「書き出し」に続く、時の宰相アンリ・ド・マルセーが一座の最初に語り始める彼の初恋譚を綿密に分析、彼の語りのきわめてストラテジックな構成を、使われる語法、単語の含意を探りながら明らかにするとともに、ド・マルセーの語りが、その後の『続女性研究』を構成するいくつかの「裏切られた恋の仕返し(復讐)」をテーマにしたエピソードを先触れするものであり、サロンに集う社交界の面々の複雑な人間関係を、物語の導入部としての役割を果たしていることを明らかにする。}, pages = {153--186}, title = {バルザック『続女性研究』を読む  ーアンリ・ド・マルセーの恋―}, volume = {18}, year = {2018}, yomi = {カシワギ, タカオ} }