@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00002104, author = {OSHIMA, Hirohide and 大島, 浩英}, journal = {大手前大学論集, Otemae Journal}, month = {Jul}, note = {2100000227, 1494年にアルザスの人文主義者・詩人のゼバスティアン・ブラントによって風刺詩集 Das Narrenschiff(『阿呆船』)がバーゼルで発行された。ドイツ語の時代区分では1350年〜1650年頃の初期新高(地)ドイツ語に分類される言語で書かれた韻文の詩(クニッテル詩句)である。言語的にはまだ不統一な言語状況の中で書かれ、ブラントによってある程度は標準化されたこの詩集のうち、前回の考察に続いて「傲慢」を扱った詩[92]„Vberhebung der hochfart“ の39〜80行目(全124行)までを取り上げ、語学的な分析を行った。キリスト教(カトリック)的倫理観に基づいた風刺詩集のため、道徳的罪への戒めが基本的テーマとなっている。今回の考察でも中世高地ドイツ語から新高ドイツ語へ向かう途中の中間段階の状況が音韻、語彙、統語の側面でそれぞれ確認できたが、今回読んだ詩行では、不安定ながらも副文内で定動詞の後置が行われ、それによって枠構造が形成されている例が比較的多く認められた。韻律が優先される韻文詩ではあるが、韻律の条件を整えつつも文法規範をある程度意識しようとする傾向が見られる。}, pages = {001--016}, title = {ゼバスティアン・ブラント『阿呆船』 „Vberhebung der hochfart“ (「傲慢の思い上がり」)に関する語学的考察(2)}, volume = {18}, year = {2018}, yomi = {オオシマ, ヒロヒデ} }