@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00000016, author = {OSHIMA, Hirohide and 大島, 浩英}, journal = {大手前大学論集, Otemae Journal}, month = {Mar}, note = {2100000227, 1494年、バーゼルでSebastian Brantによる風刺詩集Das Narrenschiff(『阿呆船』)が出版された。この詩集は当時の乱れた社会道徳をローマ・カトリックの立場から批判し戒めた説教集のようなもので、後には低地ドイツ語、ラテン語、フランス語、オランダ語、英語などにも翻訳されヨーロッパ各地に影響を及ぼした書物であるが、言語的には中世高地ドイツ語から新高地ドイツ語へ移行する過渡期にある初期新高地ドイツ語で書かれたものである。本稿ではこのテキストを資料として、15世紀末のドイツ語の言語状況を現代語と比較しながら語学的な考察を行った。音韻面では、原文でのouchが現代語ではauchとなるSenkung(「下げ」)、原文でのwissheit、sydtなどの長母音が現代語ではそれぞれWeisheit、seitのように二重母音へと変化する現象、ウムラウト表記ではueとuの原文テキスト内での競合、saget→seitのようなKontraktion(縮約)、完了相動詞と過去分詞の接頭辞ge-、あるいは再帰代名詞sich(3格)の人称代名詞による代用、dasの多機能性、語義の違い、韻文における語順などに関して、現代ドイツ語との類似点、相違点を今回扱ったテキストの範囲内で明らかにした。}, pages = {1--14}, title = {ゼバスティアン・ブラント『阿呆船』序詩に関する語学的考察 (2)}, volume = {13}, year = {2013}, yomi = {オオシマ, ヒロヒデ} }