@article{oai:otemae.repo.nii.ac.jp:00001087, author = {ŌSHIMA, Hirohide and 大島, 浩英}, journal = {大手前大学論集, Otemae Journal}, month = {Mar}, note = {2100000227, アルザスの人文主義の詩人ゼバスティアン・ブラントによって1494年に出版された風刺詩集Das Narrenschiff(『阿呆船』)には、当時の社会を象徴するような様々な愚か者が登場する。これらの愚者たちが繰り広げる愚行を、中世キリスト教的な倫理規範に基づいて厳しく戒めるためにブラントはこの詩集を書き、その批判は腐敗したキリスト教会自身にも向けられた。そのためこの書物は出版当初から多くの民衆に支持され、また印刷技術の普及も影響して大ベストセラーになったと言われている。本稿では、この詩集に収められた「貪欲(Geiz)」をテーマにした詩 „Von gytikeit“ を対象に考察を行った。語学的には、格変化語尾の脱落、二重母音化する以前の語形、不定関係代名詞としてのderとwerの併存、平叙文および副文における定動詞配置の不安定さ、強変化動詞の3人称単数現在形において地域差により幹母音にウムラウトが起こらない現象、3人称変化語尾tに関するEkthlipsis、二重否定による否定の強調などが見られ、現代語とは異なる点、あるいは接近している点などがこの初期新高地ドイツ語のテキストにおいて確認された。}, pages = {21--35}, title = {ゼバスティアン・ブラント『阿呆船』 „Von gytikeit“ (「貪欲のこと」)に関する語学的考察}, volume = {16}, year = {2016}, yomi = {オオシマ, ヒロヒデ} }